日本最古の本草書にも記された「医草」とAmazonプライムにはまる
いつもありがとうございます!
日野です。
最近、Amazonプライムビデオにはまりそうになっていますが、何とか自制して少しずつ見るようにしています。
元々映画は好きで昔はよく観ていたのですが、最近はめっきり観る時間がなく観れていませんでしたが、Amazonプライムだとけっこう無料で観れる映画も多く、個人的な楽しみが増えました。
前々からプライム会員であったのですが、その日、本を注文したら次の日は届くというような、その早さが特典だと思ってました。でも、映画もたくさん観れるものがあって、映画好きには、このプライム会員価値があるのではと思います。
最近、たまたま『リトル・フォレスト』という映画を見たのですが、個人的には良かったです。
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『リトル・フォレスト』(little forest)は、五十嵐大介による日本の漫画作品、およびこれを原作とした日本映画。2002年12月から2005年7月にかけて講談社の『月刊アフタヌーン』にて連載された。
作者自身が岩手県衣川村(現:奥州市)で生活した際の実体験をもとに、大自然に囲まれた小さな集落で暮らす一人の女性の姿が描かれている。
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ということで、岩手県が舞台なのですが、岩手県といえば、僕としては福島県に住んでいた小学生時代、奥州藤原氏で有名な「中尊寺金色堂」を両親に連れられてか、学校の行事であったか忘れてしまいましたが・・・訪れた記憶があります。
予告編は下記からご覧いただけます。
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『リトル・フォレスト 夏・秋』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=y1HGFawBgwY
『リトル・フォレスト 冬・春』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=q_CUp9suEeo
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夏→秋→冬→春という4部構成の作品で、それぞれの季節の村の様子や食事をつくる様子、農作業のことなどがとても丁寧に綴られています。
人によっては退屈に思える作品かもしれませんが、観ているだけで、何か癒やされてくるような作品で、普段何気なく野菜や果物、いろいろな商品を扱わせていただいていますが、例えば、玉ねぎひとつとっても、本当に種から手間ひまかけて育てられてきたのだなあ・・・ということや、料理も何気なくいただいていますが、手間ひまかけてつくられた料理の、大切さや味わい深さが伝わってきました。
そして「生きる」ということが、何気ない繰り返しの中に、実にドラマチックに展開しているのだということを感じました。
「い草」の効能について
前回「い草」について取り上げてみましたが、今回は、僕自身も家でも愛用させていただいている「い草」について、もう少し取り上げてみたいと思います。
い草は、知れば知るほど奥が深く、日本の伝統にとってなくてはならないものだと思います。僕自身、水の子さんとは考えてみれば、本当に長いお付き合いであり、自宅にの畳の部屋に、水の子さんのい草の畳を敷くことができました。
また、寝ござや、い草ジュータンも使っていますが、本当に気持ちが良くて、さらっとして夏場も気持ちがいいのです。
下記の記事を参考に少しい草の効能について取り上げてみます。
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い草の効能
http://www.eonet.ne.jp/~takiitatamiten/igusa.htm
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「い草」の由来
「イグサは敷いても, 食べても,浸かっても健康な天然素材です」というのは、北九州市立大学国際環境工学部助教授、農学博士の森田洋先生です。
い草は、畳の原材料として、約1100年以上前より用いられている植物で、Juncus(ジュンカス)属に分類される多年草の宿根性草本だといいます。
Juncusはラテン語で「結ぶ」という意味があるそうです。Juncus 属の植物は硬くて弾力性に富んでいます。原産地はインドであり、シルクロードを経て朝鮮半島に入り、日本に伝わったといわれています。
い草の茎中の芯は、油をよく吸い上げる性質をもつために、日本では古来より行灯の灯心として用いられていました。このためイグサのことを、燈心草(トウシンソウ)とも呼ぶそうです。
日本最古の本草書にも記された「医草」
い草は昔、薬草であった・・・!といいます。
日本最古の本草書である、本草和名(918年、深江輔仁)にも記載され、日本最古の医書である医心方(984年、丹波康頼)では、薬草としての記述があるそうです。
さらに江戸時代に編纂された百科辞典「和漢三才図会」(1712 年、寺島良安)や、薬草が記載されている本草綱目啓蒙(1803年、小野蘭山)においても、い草の薬草としての歴史を紐解くことができるといいます。
和漢三才図会によると、い草を細かくすりおろして灯心部分だけを取り出して、これを煎じて飲むことにより、感染による炎症を抑えて水腫改善に効果があるそうです。また焼いて灰にしたものを飲用することで、喉の疾患を和らげるとの記述もあります。
江戸幕府の医療施設であった小石川養生所(現小石川植物園)にも、い草が標本植物として栽培されており、このような事実をあわせても、江戸時代まではい草を、薬草として使用していたことが示唆されます。
こう見ていくと、「い草」とは「医草」であると言いたくなってきます。
「い草」と抗菌作用
さらにい草には抗菌作用があることがわかってきています。
腸管出血性大腸菌O157、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌などの食中毒細菌、バチルス菌、ミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して、抗菌作用のあることが明らかとなっています。このことが実際に、2002年に防菌防黴学会誌で発表されたといいます。
このような事実からも、本物の樹脂加工していない畳は天然の抗菌素材といえます。最近の研究では肺炎の原因となるレジオネラ菌に対しても、抗菌作用が認められました。
このような成果から、八代市内の宿泊施設では、い草を細かく砕いて袋詰めにして浴槽中に浮かべることで、「いぐさ風呂」の運用も始まっています。お風呂にい草を入れると、肌がスベスベする効果もあり、い草の畳以外での利用も進んでいます。
また古い文献にはい草が炎症、切り傷、打撲の改善にも寄与するとも書かれています。
足の臭いの原因
さらに、興味深いことに、い草は、足の臭いが軽減する効果も期待されているといいます。これをみて、まさに「い草魂」は最適な商品ではないか・・・と思いました。
足の臭いの原因には大きく2つあるといわれています。ひとつつは汗腺・皮脂腺から発するアンモニア。そしてもうひとつが足に付着している、微生物群の増殖で発生する腐敗臭です。
前述の北九州市立大学では、足からこの微生物を取り出して、わずか2%のイグサの抽出液を加えたところ、微生物群の増殖を抑える作用について発見したそうです。
詳細な検討は今後の課題といいますが、い草は足の微生物に対しても抗菌効果が認められたことから、畳で足の臭いも軽減できるのではと、現在研究に取り組んでいるといいます。
そういう意味でも、水の子上村会長やビリーダン三浦社長が、い草魂を開発したのはまさに慧眼であったと感じます。
い草は、日本の生活空間になくてはならないものですし、これからも絶やしてはいけないと思います。水の子上村会長はじめ、水の子会のみなさまは、このい草の文化伝統を残そうと、毎年一生懸命つくってくださっています。
前にも書きましたが、滋賀県の「草津市」に店を構えさせていただいてる以上は、「い草」を始めとした植物の大切さを、伝えていきたいと思います。
そして「津」ですから「水」の大切さも同時に、伝えていかなくてはと思います。何よりも「琵琶湖」がありますから・・・。
滋賀県ってどこですか?とよく言われるのですが(汗)12歳から18歳そして26歳から約19年として合計25年間、人生の半分以上は、滋賀県に居を構えているというのもご縁なのだと思います。
「い草」については次回もう少し触れてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
日野
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